震災の影響で電力供給が厳しくなり、東北・東京電力管内では前年比15%減の節電目標が掲げられている。そんな厳しい夏を乗り切る対策として注目を集めているのが、2010年にヒットした発熱インナーならぬ“クールインナー”だ。 クールインナーは吸汗速乾性のある素材などを使用した肌着で、涼しく快適に過ごすために開発されたもの。グンゼ、ワコールなどの肌着メーカーやミズノなどのスポーツメーカーがほぼ独占していた市場だったが、ここ数年で新規参入が相次いだ。ユニクロ、無印良品をはじめ、イオン、イトーヨーカ堂、西友などの量販店、さらにはアパレルメーカーや紳士服専門店も参入。冬の発熱インナーと同様に激しい競争が繰り広げられている。 発熱インナーのヒットで機能性インナーの認知が広まったこともあり、販売目標については各社とも強気だ。ユニクロは「サラファイン」「シルキードライ」「スタイルアップインナー」の春夏向け機能イ