H2Aロケット23号機が、2月28日午前3時37分、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられた。ロケットには、世界で一つしか無い「二周波降水レーダ(DPR)」を持つ降水観測衛星が搭載されている。打ち上げから約16分後に、衛星は予定どおり地球を回る軌道に投入され、打ち上げは成功した。 今回打ち上げられた衛星は「全球降水観測(GPM)計画」の主衛星。日本だけでなく、アメリカ、ヨーロッパ、インドなどの世界各国で協力して行っている、地球全体の雨や雪の状況を高精度に観測するプロジェクトの中心となるものだ。宇宙航空研究開発機構(JAXA)と米航空宇宙局(NASA)などで共同開発した。今回の主衛星の打ち上げで、GPM計画も本格始動することになる。