DX(デジタルトランスフォーメーション)や基幹システムのモダナイゼーション、さらには生成AIブームで活気づいた2023年の国内IT需要。2024年はどう動くか。富士通やNEC、NTTデータグループ(国内事業会社は「NTTデータ」)のITサービス大手3社が相次いで発表した2023年度(2024年3月期)第3四半期(2023年10~12月)の決算から需要動向の先行指標となる受注状況に着目して見通しを探る。 「受注残高も高水準で積み上がっている」(富士通) 富士通が2024年1月31日に発表したITサービスにおける第3四半期の国内受注状況は、全体で前年度同期比115%、第1四半期からの9カ月累計(2023年4~12月)で同116%と大きく伸長した。 業種別の動向は、次の通りだ(表1)。