購入型クラウドファンディング「マクアケ」の業績が低迷している。立教大学ビジネススクールの田中道昭教授は「マクアケは『目新しさ』『独自性』『インパクト』で勝負し、消費者に支持されてきた。一方、アマゾンや楽天など他のECサイトのように、既存商品を低価格で大量に売ることができないジレンマがある」という――。 時価総額は最盛期の10%未満に下落 2024年4月23日に発表された2024年9月期第2四半期の決算報告で、マクアケは売上高、売上総利益ともに前年同四半期比で大幅なマイナスとなった。売上高は-5.7%、売上総利益は-9.6%。21年9月期のコロナ禍での「巣ごもり需要」以後は、低調な業績が続いている。 19年12月に東証マザーズ市場に上場、初日で時価総額326億円をつけ、当時は大きな話題となった。その後、20年7月には時価総額1000億円にまで上昇したが、下落傾向が続き、24年現在は77億円に