菅首相周辺が「改革派官僚」古賀茂明氏に接触していた「経産省3幹部更迭」の裏事情 海江田大臣がすぐ後任を発表できなかった理由 海江田万里経済産業相が松永和夫経産事務次官と寺坂信昭原子力安全・保安院長、細野哲弘資源エネルギー庁長官の3人を更迭した。更迭劇は一見すると、海江田が経産省首脳たちに原発事故とそれに関連する不祥事の詰め腹を切らせたように見える。 ところが、中身はまったく違う。 形ばかり3人を辞めさせたが、海江田は松永次官の後任に安達健祐経済産業政策局長の昇格を認めた。経産省事務方とすれば、官僚の権益をぎりぎりで守るのに成功したのである。3人はいずれ優雅に天下りするだろう。「身を捨てて省益を守った3人」として賞賛されるに違いない。 ただ更迭劇には、いささか奇妙な点もある。 歯切れの悪い海江田経産相の会見 それは朝日新聞4日付け朝刊から始まった。1面トップで「首相は3首脳を更迭する方向で海