日本政策投資銀行の完全民営化について、与謝野財務・金融相は21日、「『官から民へ』という当時のはやりで物事が決まったのは反省すべきこと」と述べた。小泉改革の大きな柱で、自身も関与した政府系金融機関改革に問題があったと認めたことになり、議論を呼びそうだ。 与党は、これまで13〜15年に予定していた完全民営化を3年程度先送りする政投銀法改正案を、議員立法で国会に提出する方針。完全民営化そのものを11年度末をめどに再検討する「見直し条項」も盛り込まれる見通しで、政府が株式を全株売らずに保有し続ける可能性も出ている。