【北京=川越一、ソウル=加藤達也】中国外務省の秦剛報道官は23日の定例記者会見で、ダボス会議で靖国神社参拝に理解を求めた安倍晋三首相の発言に対し、日本の指導者が侵略や植民統治の被害者の子孫ならばと仮定した上で、「それでも靖国神社に参拝するのか、参拝が中韓両国の人々の感情を傷つける気持ちはまったくないといえるのか」と反発した。 秦氏は、いわゆるA級戦犯を「東方のナチス」とし、指導者の靖国参拝は侵略・植民統治の否定と美化が目的だと述べた。「日本の6大紙の中の5紙も参拝への反対を公然と示した」とも主張。暗に本紙を批判したとみられる。 また、首相が中国に軍事面での「透明性」を求めたことに対しても、「中国の軍事の国家防衛の意図、政策は透明だ。透明度を上げるべきは日本だ」と強く反論した。 韓国外務省報道官も23日の定例記者会見で、首相の発言を「参拝しながら韓日友好を語るのがいかに矛盾しているか、全世界