シャープの代表取締役会長兼社長の戴正呉氏は8月31日、社内イントラネットを通じて、社員向けメッセージを配信した。2016年8月に、鴻海傘下での再建が始まってちょうど2年を経過した。節目となった今回のメッセージでは、冒頭に戴会長兼社長は、「一昨年8月に新体制が発足し、2年が経過した。まずはこの間、シャープの成長に向け、私と共に懸命に取り組んでくださった皆さんに改めて感謝する。本当にありがとうございます」と述べた。 「人材育成」に課題、「野心・チャレンジ精神」は不十分と指摘 だが、メッセージのタイトルが、「“強い決心”を持って、困難に立ち向かおう」としたように、社員に対して、厳しい要望や指摘を行う内容となった。 最初に触れたのが、8月中旬に実施した全ビジネスユニット(BU)責任者を対象としたアンケート調査の件だ。 「この2年間のさまざまな施策の実行や、所属員の意識改革について自己評価してもらう