■ 解放の報に想うこと 日本時間の昨夜、「ジャーナリストの安田純平さんが解放されたらしい」との報に接した。 これまでイラクやシリア等、中東の人権問題に関してのシンポジウムなどで一緒に登壇する機会がしばしばあった安田さんは、今や本当に希少価値となっている日本が誇る戦場ジャーナリストであり、卓越した取材力とサバイバルスキルを身に着けており、私はかねてより尊敬していた。 最後に安田さんと一緒に登壇したのは、後藤健二さんが殺害された直後のトークイベントであった。 後藤さんの死とともに後藤さんの生き方を振り返り、中東地域で続く殺戮や人々の苦しみに対する日本の無関心さにどう向き合うべきか、ジャーナリストやNGOの使命は何か、ということを語り合ったことを忘れられない。 安田さんは絶対に死なないで生きて帰ると信じていたが、胸がつぶれそうな映像にも接してきた。 本人はどれほど筆舌に尽くしがたい恐怖と苦悩の日
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