9割以上のバス運転手が事故を起こしている-。神戸市内で路線バスを走らせる神戸市バスで、こんな驚きの数字が明らかになった。神戸市交通局によると、市バスの直営営業所に所属する運転手222人のうち、事故歴のない運転手はわずか10人で、事故の経験者は約95%にも上った。神戸市バスでは平成31年に歩行者2人を死亡させる事故が発生しており、営業所内での悪質なパワハラ事案も判明。「市民の足」として、安全安心が絶対であるはずの市バスは再生できるのか。 同局によると、神戸市内には9つの営業所があり、うち6カ所は民間バス事業者が委託を受けて運営している。市直営の3カ所では今年4月1日現在で、過失のない場合も含め、222人の運転手の95%が事故を起こしていた。 原因の一つと考えられるのが高齢化だ。直営営業所の運転手は同日現在で、60歳以上が73人▽50~59歳が105人▽40~49歳が16人▽30~39歳が22