川崎市の市立小学校プールの止水ミスで、男性教諭らに約95万円の賠償を求めた市教育委員会に抗議が殺到している問題に関連し、小田嶋満教育長は14日、プールを使っている市立校162校のうち約4割で注水装置の操作マニュアルがなかったことを明らかにした。 市議会代表質問での市古次郎議員(共産)に対する答弁。市古氏が市立校で注水装置の操作方法の説明が徹底されていないと指摘。小田嶋氏は、今回のミスを受けて実施した調査により、約4割の学校に操作マニュアルがなかったことが分かったとして、「教育委員会としても発生予防への配慮が十分ではなかった」と市教委の責任を認めた。教職員間が口頭などで引き継ぎをしたり、操作盤の表示を見ながら操作したりしているケースもあったという。