「飲食店の原価は価格の3割」といわれる。この原価とは材料の仕入れ値という意味で、ここから地代家賃、人件費、光熱費などの諸経費が3割ほど。合わせた6割が原価の総額となる。残る4割のうち、3割は次の仕入れ値に回るので、残った1割が利益である。たとえば1,000円のラーメンなら、材料費は300円。店の利益は100円だ。 原価を下げて、おいしいラーメンを低価格で。これが商才というもの(画像はイメージ) ただし、こんな風に教科書通り商売ができる店はまれだといわれている。販売品の価格が低くなれば原価率は上がり、付加価値が付いて価格が上がれば原価率は下がる。仕入れ値や光熱費が上下したからといって、商品の値段はめったに変更できない。こうした制約や相場の危機管理を含めて、大きな利益になるか大損になるか。それは店主の「商才」にかかっているといえるかもしれない。 ところで、鉄道の原価はどのくらいだろう。車両代金