スカラー場 (φ) における真空のエネルギー状態 (E) のグラフ。真の真空 (true) は偽の真空 (false) よりも基底状態のエネルギーが低い。偽の真空が真の真空へ移行するには、高エネルギーの粒子を与えるか、トンネル効果が必要となる。 偽の真空(ぎのしんくう、false vacuum)とは、場の量子論における仮説の一つであり、我々の宇宙の真空が最低エネルギーの固有状態ではなく、さらに低いエネルギーの固有状態が存在する可能性があることを言う。もしこれが事実であった場合、現在の宇宙の真空は、いずれ真の真空(しんのしんくう、true vacuum)へ遷移(真空崩壊)することになるが、その際には莫大なエネルギーが放出されると考えられている。 我々の宇宙の真空が真の真空なのか偽の真空なのかについては、ヒッグス粒子とトップクォークの質量により知ることが出来る[1][2][3][4]が、実験結
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