長崎空港で17日に、出発のため誘導路を走行中の全日空662便の無線が使用できなくなったのは、機長席のマイクコードの破損が原因だったことが29日、総務省の調査で分かった。 乗客の1人が携帯電話の電源を入れていたことを申し出、電源を切ると無線が正常に戻ったため、当初、携帯電話が原因とみられていた。 航空無線や携帯電話を所管する総務省は全日空の全機体のマイクコードが破損していないか点検し、再発防止策を報告するよう文書で行政指導した。 総務省が電波法に基づき662便として使用した機体のマイクと、乗客の携帯電話を臨時検査。トラブルの直後の点検で見つかっていたマイクコードの被膜が破れた部分と操縦席内の金属部分を接触させるとショートして無線が使えなくなることが確認された。 また乗客の携帯電話は、この時の無線に影響がなかったことが確認できたという。