17日午前9時10分ごろ、長崎空港で羽田行き全日空662便ボーイング767(乗客乗員234人)が、離陸直前に航空無線が使用できなくなり、出発が約45分遅れた。携帯電話が原因とみられるが、全日空は「現段階では因果関係は分からない」としている。 全日空によると、同機は誘導路を走行中に3系統ある無線装置のうち1系統が送信不能となり、駐機場に引き返した。駐機場で整備士が点検したところ3系統とも送信不能だった。その後、無線装置は使用できる状態に回復。機内では客室乗務員の指示で、乗客の1人が電源を切るなどしたといい、無線装置に異常がないことが確認された。 携帯電話など電波を発信する機器は航空機の計器、無線機に障害を生じるおそれがあるとして使用が禁止されている。