■戦後60年 なお80人以上が入院 亡父の手帳を繰っていたら、一枚のスケッチが見つかった。正座した男の胸の辺りにまで水が押し寄せている。弱々しい筆跡で「助けてください」の文字。ロシア語通訳だった父は、四年半のシベリア抑留中に受けた“水拷問”の記憶を、死の床で蘇(よみがえ)らせていたのだと、そのとき知った。 アジア太平洋戦争は、心を病んだ兵士をも多数生み出した。帰国後も、敵の喚声や銃声の幻聴に悩まされたり、中国で殺害した住民の顔が悪夢に現れ、「特ニ幼児ヲモ一緒ニ殺セシコトハ自分ニモ同ジ様ナ子供ガアッタノデ」苦しみ不眠に陥ったりする兵士が続出した。こうした全陸軍の精神障害兵士の診療と研究を行う「特殊病院」だった千葉・国府台(こうのだい)陸軍病院には、総計一万人を超える精神障害患者が収容されていた。 戦争末期には、知的障害者も根こそぎ徴兵された。「精神年齢九歳程度」の人々が、「オ母サンノ所ニ帰ツ
仕事中だけ《うつ病》になる人たち [著]香山リカ [掲載]2007年02月25日 職場のうつが、とりわけ30代の若年層サラリーマンに増えているという指摘が最近多い。なぜ、この層で急増しているのか。人気精神科医の著者が、受診に来る人たちの様子などを踏まえて考察している。 まじめで自分を責める旧来のタイプとは違った新しいタイプが目立つ、という。例えば、職場では不調だが趣味や遊びはふだんと変わらずできる▽自責感は乏しく、会社を責める▽うつであることを隠さず、ブログでも記述する――など。 10代から大学生になるころにインターネットが普及したこと、その時代の流れの中で「抗議する権利」と「免責される開放感」の両方を手に入れた、との分析は興味深い。 30代のうつを「わがまま」とか「うつ病ではない」と言うために書かれたものではない。30代うつの増加は企業や社会としては損失だ。社会問題としてとらえ、早急に適
あなたの知らない照明術 2007-01-16 今年初めのスゴ本に出会いました。寝る間を惜しんで長文エントリいきます。 頭がよくなる照明術 このサイトから -人 が購入しました 全体で -人 がクリック posted with amazlet on 07.01.16 結城 未来 PHP研究所 売り上げランキング: 5238 おすすめ度の平均: これで楽しく会社にいけるかな?!? 灯りは明るければよいと思っていました ふ〜ん、なるほどねぇ〜 Amazon.co.jp で詳細を見る もう、全ての人に読んでもらいたいです。 特に部屋の雰囲気を変えたいなと漠然と思っている方は今すぐ読むべきだと思います。 私はとくに何も考えずに読んだのですが、読後いてもたってもいられず24時間以内に間接照明器具を3つ揃え、照明リフォームを完了させていました。そしてリフォームの結果に大満足です。費用は約5000円。安い
ヒラリーとライス アメリカを動かす女たちの素顔 [著]岸本裕紀子 [掲載]週刊朝日2007年01月19日号 [評者]青木るえか ■ヒラリー好きであることを再確認した アメリカの、マイノリティーで保守のエリート、という人は本当にコワイ。キチンとスーツなんか着て、髪はびしっとセットし、常に微笑みを絶やさず、まったく隙がなく、しかしイラクを攻撃して家にはライフル完備……と、最後の部分はこちらの偏見が入っているが(アメリカの保守というと私は「全米ライフル協会」が最初に頭に浮かぶのである)、とにかく、非の打ち所のないというか、「こういうふうにしていれば学校の先生やうるさい大人にもホメられるのであろう」という生き方を貫くその精神力が怖ろしい。 だから今、私がいちばんコワイのがコンドリーザ・ライス。 黒人で女で国務長官で共和党ですよ。私が会ったとしても(会ってくれないと思うけど)、完璧な接客をしてくれる
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鏡の法則―人生のどんな問題も解決する魔法のルール [著]野口嘉則 [掲載]週刊朝日2006年12月15日号 [評者]永江朗 ■たしかに私も、涙が出てきた しばらく前からベストセラーの上位に居続けているのが、野口嘉則『鏡の法則』である。なんでも60万部突破とか。人生の問題を解決してくれる本らしい。 子供がいじめられて悩んでいる母親の話が出てくる。実話をもとにしているそうだ。 母親から相談された男は「あなたが大事なお子さんを人から責められて悩んでいるということは、あなたが、誰か感謝すべき人に感謝せずに、その人を責めて生きているからなんです」と驚くべきことを言う。 男、つまり著者の分身が説くのは因果応報である。世の中の出来事はすべて結果であり、原因がある。原因はその人の心の中にある。人生の現実は、心を映した鏡だ、というのだ。 アドバイスされた母親は、いままで責めていた父に詫びて感謝し、馬鹿にして
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