2016年12月2日のブックマーク (2件)

  • 『欧州複合危機』/遠藤乾インタビュー

    たび重なるユーロ危機や難民流入、続発するテロ事件、イギリスのEU離脱決定……欧州は激しく揺れている。これまでの動向、現在の状況、そして今後の展望について描いた『欧州複合危機』の著者、遠藤乾さんに執筆にまつわる話をうかがった。 ──書を執筆した動機をお教えください。 遠藤:欧州で度重なる危機について、一筆書きしたかった。背景にある問題は、個々の危機についての分析は散見されるけれども、それらをひとまとめに俯瞰し、通底するロジックについて考えた作品が(世界的にみて)少ないというもの。書の出来は別として、そうした作品の必要はいまもあると考えている。 ──執筆中に苦労したことは何かありますか。 遠藤:べたなことで恐縮だが、事実をきっちり抑えること。特にテロですね。調べて書いているうちに次のテロが起きる。直後に一定の情報がメディアに出るが、その後は捜査情報が少しずつしか出てこないので、丹念に追いか

    『欧州複合危機』/遠藤乾インタビュー
  • トランプ政権を迎え撃つ我が国の覚悟

    不動産王」転じて「暴言王」と称されたドナルド・トランプ氏が激戦の米大統領選を制すると予測できた人は世界中でもほんの一人握りではなかったでしょうか。 すでに、保護主義が加速するのではないか、欧州に暗い影を落としている排外的な政治勢力がますます台頭するのではないか、第二次大戦後にアメリカを中心に構築されたリベラルな国際秩序が崩壊するのではないか、などなど有識者を中心に世界中で懸念が広がっています。我が国でも、ヒラリー・クリントン女史の勝利を前提に組み立てられてきた安倍外交が、肝心のTPPと日露関係で大きく変調を来しています。

    トランプ政権を迎え撃つ我が国の覚悟