2015年10月末に発売して以来、順調に版を重ねている『絵はすぐに上手くならない』(成冨ミヲリ・著)は、書評も出ていないのにTwitterなどで話題を呼び、毎月のように重版し、ただいま15刷りに到達しております。 また、2016年末に刊行し、わずかひと月で重版が決定した『コバルト文庫で辿る少女小説変遷史』(嵯峨景子・著)や、2017年1月15日の「朝日新聞」の書評が効果てきめんで重版となった『メイキング・オブ・アメリカ』(阿部珠理・著)、さらには、こちらも発売ひと月足らずで重版が決定したばかりの『実験する小説たち』(木原善彦・著)と、弊社にしては珍しく(笑)、重版ラッシュが訪れております! そんな折だからこそ、今回は、小出版社における、「重版」について考えてみたいと思います。(ただし、弊社のように委託部数が多い場合の話になります。注文出荷制をとられている版元さんなどの場合は事情が異なること