Winnyを介した情報漏洩の恐ろしいところは、いったん外に流れ出した情報を回収することが困難な点である。その恐ろしさは度重なる情報漏洩事件を通じて知れ渡っているようにも思うが、逆にその頻繁さゆえに世間の人々の感覚が麻痺してしまっている感もある。 さて、企業や団体は自組織が保有する情報が漏洩しないように外部からの侵入に備え、内部統制に努める義務がある。だが、そのような義務を負わない個人でも対策はしておいたほうがよい。特にショッピング・サイトを頻繁に利用し、ブラウザに各サイトでのユーザーIDとパスワードを覚えさせているような方は要注意だ。 そこでここでは、ファイルやファイルシステム(パーティション)、通信経路の暗号化といった個人レベルでも実践できる情報漏洩対策を紹介する。なお、以下の記事で紹介されているツールはLinuxユーザーを対象としたものがほとんどだが、TrueCryptのようにWind