シャルリー・エブド襲撃テロ事件の犯人の兄弟の一人は、市役所に「ゴミ分別大使」として雇用されていたことがあります。各戸をまわって、ゴミの分別について説明してまわる仕事です。しかし彼は職場に祈祷用絨毯を持ち込み、お祈りの時間には仕事を放ってお祈りに入ってしまうし、女性とは握手したがらないなど、問題行動とみなされることを繰り返し、職場の上司も職場に「ライシテ憲章」(後述)などを貼ってみたりして感化に勤めたものの、勤務態度は改まらず、ついに解雇に至ったということです。 フランス共和国ではその共和国理念の一つである「自由」のために信教の自由は一応保証されてます。しかし、共和国的精神においては、基本、宗教イコール蒙昧主義・反啓蒙主義ととらえているので、公立校や国と提携契約がある私立校においては宗教禁止、宗教的な属性を顕示するような印や服装は国レベルで公式に禁止されています。 つまり、公立校では先生も生
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