実に11年ぶりに、マンガを素材にした本を書きました。 1999年の『大人になったのび太少年』、2001年の『大人になった「矢吹ジョー」』、この2冊はいずれも、「半分まじめ、半分あそび」というコンセプトの本でしたが、今回は、中外医学社という、医学専門の出版社からの、医学書としての本です。11年前の表現にならえば、「90%まじめ、10%あそび」といったところでしょうか。「統合失調症」「うつ病」「高次脳機能障害」「パーソナリティ障害」の4章から成り、精神医学的な解説とともに、名作マンガを語るといった内容です。「監修者の序文」と「あとがき」が、いま私の手元にあり、出版社の許可をいただきましたのでここに掲載いたします。『名作マンガで精神医学』、2012年5月半ばに発売予定です。 ◇ ◇ ◇ 監修の序 ひとりでも多くの人に精神医学を。 本書は、そんな著者の思いの結晶である。 素