Togetterで「若者が莫大な借金を抱えて社会人となる事態」と言うまとめが話題になっている。学生支援機構の奨学金が奨学金とは名ばかりのローンで、就職時に多くの借金を抱えた若者が大量に発生しているというのだ。 その背景や問題点・対策など様々な意見が出ているが、ここではこうした制度の何が問題で、どんな事態を引き起こすのかについて書いてみたい。 まず若者が就職時に多くの借金を抱える事についてだが、同様の現象が起きているアメリカで何が起きているか触れておこう。書籍「貧困大国アメリカ」などでも指摘されているが、アメリカでも就職時に多くの借金を抱える若者が出てきている。ただ日本とちょっと違うのはその中でよく有るのがハイリスク・ハイリターンを狙う若者で、彼らはMBAや弁護士資格など高収入が見込まれる資格を得るために多くの借金を抱えてでもこれらの資格を取り、就業後それらを取り返すと言うプランを持っている