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ブックマーク / www12.ocn.ne.jp/~f2m-udy (1)

  • 枕草子・春はあけぼの

    春はあけぼの。 ぎは やうやう白くなりゆく山際、少しあかりて、紫だちたる雲の細くたなびきたる。 夏は夜。 月の頃はさらなり。 闇もなほ、蛍のおほく飛びちがひたる。 また、ただ一つ二つなど、ほのかにうち光りて行くもをかし。 雨など降るもをかし。 秋は夕暮れ。 は 夕日のさして山の端いと近うなりたるに、烏の、寝どころへ行くとて、三つ四つ、 二つ三つなど飛び急ぐさへあはれなり。 まいて、雁などのつらねたるが、いと小さく見ゆるは、いとをかし。 おと   ね 日入り果てて、風の音、虫の音など、はた言ふべきにあらず。 冬はつとめて。 雪の降りたるは言ふべきにもあらず、 霜のいと白きも、またさらでもいと寒きに、 火など急ぎおこして、炭持てわたるも、いとつきづきし。 ひをけ 昼になりて、ぬるくゆるびもていけば、火桶の火も、白い灰がちになりてわろし。

    toya
    toya 2013/09/19
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