#010 本城慎之介さん インタビュー 本城さんを訪ねて、軽井沢の森のようちえん「ぴっぴ」を訪れたのは一月末。一面雪景色の静かな森の中に、色とりどりのスキーウェアを身にまとった子どもたちが集まりはじめると、途端におごそかな森の雰囲気が一変します。遊具やおもちゃがなくても、広々としたフィールドで自在に遊びはじめ、保育者は大きな木のようにおおらかでたくましい存在感を持ちながら、子どもたちを見守ります。ぴっぴの保育者は、自然体で子どもに関わり、それぞれ違う個性を持ちながら、どこにも無理がない。人も環境のひとつと考えると、子どもたちにとってこれ以上ない環境ではないだろうかと驚きをもって受け止めました。 大学院生の時に楽天の創業に参画し、取締役副社長を経て、30歳の時に教育に軸足を移した本城さんが、ぴっぴに保育者として関わりはじめたのは4年前のこと。全寮制の中高一貫校をつくることを目指していたところ