政権交代後、初の本格論戦が行われている臨時国会は19日、中小企業向け融資などの返済猶予を受けやすくする「中小企業金融円滑化法案」の採決を巡る与野党対立が激化し、深夜まで混乱が続いた。 与党は自民、公明両党が衆院本会議を退席しても採決を行い、同法案を早急に参院に送付する構えだ。自公両党は態度を硬化させ、20日以降、委員長の職権で開かれる委員会には出席しない方針だ。 自民党は本会議に先立って、自公両党欠席のまま衆院財務金融委員会で法案を採決した玄葉光一郎委員長(民主党)と、本会議での採決を決めた松本剛明衆院議院運営委員長(同)の解任決議案を提出した。 また、亀井金融相は19日昼、衆院財務金融委員会の質疑に出席するため、与野党の合意がないまま、参院総務委員会を途中退席し、自民党などが抗議した。参院事務局によると、与野党合意なしでの閣僚の途中退席は極めて異例だ。 こうした与党側の姿勢の背景には、審