ブックマーク / courrier.jp (35)

  • ドローンを火山の噴火口に突入させて“溶けるまで撮影”した映像の「神秘的美しさ」 | 6000年ぶりに噴火したアイスランドの火山に超接近

    アイスランドでは3月19日に、ファグラダルスフィヤル火山が噴火した。この火山が噴火したのは約6000年ぶりで、それ以降、現地には多くの研究者や見物客が殺到している。 地元メディア「アイスランド・モニター」は「噴火が小規模であることが、大きな魅力となっている。次々と流れ出る溶岩流が写真家やデザイナー、作家などにインスピレーションを与えている」と書く。 アメリカの映像作家ジョーイ・ヘルムズもその一人。彼は火山の噴火口に向かってドローンを飛ばし、これまでに見たことのない映像を作り上げた。 5月末に自身のユーチューブ・チャンネルに投稿された映像は、火山の麓から溶岩の流れに逆流するように噴火口へと近づいていく。ドローンはマグマの激流の上を飛行し、噴火口に近づくにつれて激流の色は鮮やかになっていく。 噴火口に到達してもドローンはスピードを緩めず、そのまま吹き出すマグマに向かって突進。マグマに呑み込まれ

    ドローンを火山の噴火口に突入させて“溶けるまで撮影”した映像の「神秘的美しさ」 | 6000年ぶりに噴火したアイスランドの火山に超接近
  • 中国の奇習「纏足」とは何か? 106歳「最後の纏足女性」が“素足”を晒して証言 | 中国ニュース拾い読み 

    女児の足を縛って、人為的にその発達を抑える中華民族特有の風習「纏足(てんそく)」。女性の性的魅力を高めるとして、20世紀中頃までおこなわれていた習慣だが、今、「最後の纏足世代」が急速に姿を消しつつある。高齢となった彼女たちが、自らの生涯と纏足について語り始めた。 そもそも纏足とは何か? 中国では一般に「小脚(シァオジァオ)」とも呼ばれる纏足は、幼女の足首から先を布できつく縛って足の成長を阻害し、故意に小さく変形させる奇習だ。纏足をされた女性は、生涯にわたり歩行困難を強いられる。 纏足するには、女児が4~5歳になると長さ約3mの帯状綿布で両足の足首から先をそれぞれきつく縛り、発育を故意に抑える。施術中の女児は高熱を発するため、纏足は秋におこなわれた。女児は麻酔代わりにアヘンを吸わされた上で寝台に固定され、親指を除く8の足指を内側に強く折り曲げられ、時には舟状骨や距骨など足の甲の骨を石で砕い

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  • 「マスク未着用は“重大な誤り”」だった─中国のコロナ対策を指揮のトップ研究者が明言 | 「サイエンス」誌インタビュー緊急全訳

    新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の最前線で対策を指揮した中国疾病対策予防管理センター(CDC)主任の高福。これまであまり国外メディアの取材に答えてこなかった高福が、2ヵ月にわたるのやりとりの末、「サイエンス」誌のインタビューに応じた。 中国国内の封じ込め策、マスク着用の重要性、ワクチンと治療薬の開発状況について語ると同時に、初動の遅れを批判された中国政府の動きについて国内の当事者からの視点で説明した。 貴重なインタビューを全訳でお届けする。 海外メディアは、2019年の中国における新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のアウトブレイクの最前線で闘う同国の科学者たちを取材する機会に、あまり恵まれてこなかった。科学者たちの多くはこの感染症の全容を理解し、感染拡大を防ぐことに必死だったため、特に国外記者への応答を後回しにせざるを得なかったのだ。 「サイエンス」誌は2ヵ月にわたっ

    「マスク未着用は“重大な誤り”」だった─中国のコロナ対策を指揮のトップ研究者が明言 | 「サイエンス」誌インタビュー緊急全訳
  • 輸出もされてない「28年前のニッサン車」が英国でブームに | 「何あれ、かわいい!」 生産数2万台のあのクルマが…

    それは、最も愛らしいクルマかもしれない。このクルマが走っていくと、人は笑顔になる。指をさし、手を振って、「かわいい」という言葉を何度も口にし、それから「あれ、何なの?」と訊くのだ。 日産「フィガロ」は、小さな車体で、ほとんど漫画のようなデザインをしていて、よく目立つ。イギリスではたびたび目にするため、ごく最近の超人気モデルのように見えるだろう。 だが、その推測はまったくの的外れだ。 むしろフィガロは古いクルマだ。1991〜92年に販売されていた車種で、当時、海外への輸出はなかった。つまり、世界的にフィガロがたくさん走っている街など、まったく存在しなかったのだ。 しかし、イギリスではいま、このエキセントリックで小さなオープンカーが数千台も走っている。いったい何が起きたというのだろう? 消滅した英ブランドたち イギリスにはこれまで、フォードやゼネラルモーターズ、クライスラーのような大手国産メー

    輸出もされてない「28年前のニッサン車」が英国でブームに | 「何あれ、かわいい!」 生産数2万台のあのクルマが…
  • ウクライナの「ニュータイプ戦争」が画期的すぎる | 戦車はスマホで操作、軍事資金はペイパルで調達

    戦火のウクライナに寄付 2017年のクリスマス、ユーリ・デイチャキフスキ(61)はニューヨークに住むウクライナ系移民に3000ドル(約33万4000円)を送金した。「我らのバッタ」という暗号名のドローンの購入代金として。 自身もウクライナ系移民の子孫で、米オハイオ州クリーブランド出身のユーリは、ジョンズ・ホプキンズ医師コミュニティに属する心臓専門医だ。彼は送金の内訳については明かさなかったが、このドローンはいずれロシアの支援する分離主義勢力と戦闘状態にあるウクライナ義勇大隊が使用することになる。 ユーリのスマホ画面には東ウクライナの塹壕に爆弾が落下し、あわてて退避する敵陣の姿が映し出されていた。

    ウクライナの「ニュータイプ戦争」が画期的すぎる | 戦車はスマホで操作、軍事資金はペイパルで調達
  • ダボス会議の「偽善」を指摘したオランダ人歴史学者に注目 | 「税金逃れの話以外は全部たわ言」

    2019年のダボス会議が終わってから、さらに注目を集めている参加者がいる。オランダ人の歴史学者ルトガー・ブレグマンだ。日でもTEDトークや著書『隷属なき道』などを通してベーシックインカム論者として知られている。 彼がパネリストとして参加したディスカッション「不平等の代償」のダイジェスト動画(NOW THIS NEWS)は現在、800万回近く再生されている。 なぜそんなに注目されているのか。全訳でお届けする──。 税金逃れを逃すな ルトガー・ブレグマン(歴史学者):ダボスには初参加です。しかしこれはどうしたもんかなっていうのが正直なところです。 だって、1500機ものプライベートジェットがここに飛んできて、われわれがいかにこの惑星をぶち壊しているかというデービッド・アッテンボロー卿の話を聴きにきてるわけです。 で、みんなが「参加」とか「正義」とか「平等」とか「透明性」って言葉でしゃべってる

    ダボス会議の「偽善」を指摘したオランダ人歴史学者に注目 | 「税金逃れの話以外は全部たわ言」
  • 【全訳】「正義とは」米国史上最年少の女性下院議員による歴史的演説 | 「正義とは、私たちが飲む水、吸う空気のこと」

    ヒスパニック系、民主社会主義者であり米国史上最年少の女性下院議員でもあるアレクサンドリア・オカシオ・コルテスが、2019年1月19日、ニューヨークシティーのウィメンズマーチで、キング牧師を彷彿とさせる演説をした。クーリエ・ジャポンが全訳でお届けする。 こんにちは。ありがとう、ニューヨークシティー! みんな、ありがとう! みんな、大騒ぎする用意はいい? みんな、私たちの権利のために闘う用意はいい? みんな、私たちの国アメリカ合衆国では、誰もが愛され、誰もが正義を受けるに値し、誰もが平等な保護と繁栄を受けるに値すると言う用意はいい? ここに立ててとても光栄です。 今日、私たちがここに集まっているのが、マーティン・ルーサー・キング・デー直前の週末なのも偶然とは思えません。 というのも、この瞬間、そしていま私たちのいるところは、公民権運動が中断したところからの再開なんだと思うからです。 その「たい

    【全訳】「正義とは」米国史上最年少の女性下院議員による歴史的演説 | 「正義とは、私たちが飲む水、吸う空気のこと」
  • ついに日本にも上陸した“クローン”メスザリガニ軍団。もはやその大繁殖は止められない

    クローンで増殖する突然変異体のザリガニ、その名も「ミステリークレイフィッシュ」。 その数はヨーロッパはじめ、世界各地で爆発的に増加しているが、このザリガニは、なんとわずか25年前に誕生したばかりだというから驚きだ。 ある日突然地球に出現した、ミステリアスなザリガニ ドイツのがん研究センターの生物学者フランク・リコは、体長6インチ(約15cm)のミステリークレイフィッシュ(ザリガニの一種)を研究している。 標を見つけるのは簡単だ。ドイツではペットショップで買えるし、近くの湖で見つけることもできる。 暗くなるまで待ち、ヘッドランプを着けて浅瀬を歩いてみる。ほどなくすると、隠れていたミステリークレイフィッシュが足首の周りに集まりはじめるのだ。 「それはとても印象的な経験でした」とリコ博士は語った。 「私と同僚の3人は、1時間以内に手で150匹捕まえました」 過去5年間にわたり、リコ博士と同僚の

    ついに日本にも上陸した“クローン”メスザリガニ軍団。もはやその大繁殖は止められない
  • 移民はダメでも「技能実習生」なら受け入れる日本の身勝手を米紙が指摘 | 激しい日本の搾取に中国人もベトナム人も怒った

    移民はいつまでたっても受け入れないが、抜け道はある。日の中小工場が長年にわたって外国人労働者を使ってきたのは「技能実習」なる方法だった。しかし、実態は女工哀史そのものの激しい搾取。その実態に、米紙「ニューヨーク・タイムズ」が迫った。 「中国の月収3倍」に惹かれて来日 リュウ・ホンメイは上海の服飾工場での仕事に飽き飽きしていた。労働時間は長いのに、稼ぎが少なかったからだ。 3年前、その仕事を辞めて日の岐阜県にある縫製工場で働くことにした。この工場は、中国での月給430ドル(約4万8600円)の3倍出すと約束してくれたのだ。息子が生まれたばかりで、増えた家族のためにも数十万円の貯金ができるだろうと期待していた。 彼女は「絶好のチャンスだと思いました」と振り返る。 「チャンス」ではあったかもしれないが、実はこれは「労働」ではなかった。日で婦人服にアイロンをかけ、包装していた時間は、法的には

    移民はダメでも「技能実習生」なら受け入れる日本の身勝手を米紙が指摘 | 激しい日本の搾取に中国人もベトナム人も怒った
  • 人類が言語を獲得した「瞬間」にはこんなことが起きていた | 「人類言語のディープ・ヒストリー」

    1 初期人類と言語的人類はまったく別もの 人類がアフリカで生まれたことは、いまや常識である。 だけどアフリカのどこで、いつ、どのように生まれたのかということになると、まだ確かなことはわかっていない。どうしてわかっていないのだろう。 そもそも、人類という言葉(概念)が、広すぎるところに問題がある。ラーメン歴史を知りたいのに、おのおのが自分の好きな麺を論じているのだ。 科学雑誌ですら、「人類の起源」というタイトルで、直立二足歩行する猿人を論ずることもあれば、言葉を獲得した現生人類を論ずることもある。そのために議論が錯綜し、混乱するのだ。人類学者や言語学者も、この問題を放置したまま議論を続けている。 「人類」というひとつの言葉で、「300万年前に直立二足歩行しはじめた初期人類」と、「7万年前に肺の気道の出口である喉頭が道の途中にまで降下して、母音の発声が可能になった言語的人類」とを区別せずに

    人類が言語を獲得した「瞬間」にはこんなことが起きていた | 「人類言語のディープ・ヒストリー」
  • 日本独占 マイルス・デイヴィス 1985年の伝説的インタビュー「メロディと即興の関係、俺がプレイするときに考えていること」

    復活後のマイルスが、1985年、評論家リチャード・クックから受けたインタビューは、いまでも伝説になっている。専門誌「NME(ニュー・ミュージカル・エクスプレス)」に掲載された後、「ガーディアン」紙などに幾度も転載されているこのインタビューは、「帝王」の肉声をあますことなく記録した貴重な記録だ。 空白期を経て、マイケル・ジャクソンの曲をもカバーし、メロディに回帰しはじめていたインタビューの前編は、復活後のマイルスの音楽への考え方が、問わず語りに証言されており、天才ならではの話の跳躍はあるものの、見事な「マイルス入門」となっている。

    日本独占 マイルス・デイヴィス 1985年の伝説的インタビュー「メロディと即興の関係、俺がプレイするときに考えていること」
  • 神社の政治利用から初詣ラッシュまで 「ル・モンド」紙がみた“神道のいま”

    しばしば国際的な争点ともなる靖国神社と異なり、あまり議論されることのない伊勢神宮。だが、目と鼻の先の伊勢志摩でG7サミットが開催されたことからもわかる通り、政治的な存在感は高い。仏高級紙は、この伊勢神宮を切り口に、「神道と日政治」について深い議論を展開している。 日では常に曖昧な「宗教と政治」の関係 白い小石を敷き詰めた地面に建てられた柱の上に、明るい色の木造の建造物が建っている。とんがった屋根は茅葺きで、棟木は金色の鰹木で飾られている。 ここ伊勢神宮内宮は、訪れた人が戸惑うほどの簡素さに満ちているが、日で最も崇められている場所だ。日の神話で、皇室の祖神とされる天照大神が祀られているからである。 安倍晋三首相が、2016年5月のG7サミットで各国首脳を迎えるのに、この神道の聖地を選んだのには下心があったはずだ。しかし、先進国首脳会議を伊勢神宮の目と鼻の先で開催し、各国首脳を神宮参拝

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  • 無辜の市民が犠牲となる「大虐殺」はなぜ起きるのか | 毛沢東専門の歴史家に聞いてみた

    毛沢東は中国の国民的英雄なのか。それとも、ヒトラーやスターリンと並ぶ、史上類を見ない人殺しなのか。毛沢東政権の実態を詳細に分析した著書を三部作で出版した歴史学者のフランク・ディケーターに仏誌「ロプス」記者が聞いた。 史上最悪の犯罪者はだれか ──フランク・ディケーターさん、ご近著三部作では、毛沢東政権の3つの重要な時期、「人民解放戦争」「大躍進政策」「文化大革命」を論じておられます。 どの時期にも恐ろしい殺戮がおこなわれていますね。毛沢東は、スターリン、いやヒトラーにも劣らなかったのではないかという印象を受けますが、いかがでしょうか。 名前の挙がった3人は人類史上最も恐るべき犯罪者たちですが、誰が一番かを決めるのは容易ではないでしょう。誰が最も非人間的か、誰が最も多くの殺人を犯したのか。 殺害した人間の総数という点では、ヒトラーと毛沢東が金メダルでしょう。ヒトラーは約5500万人の命を奪っ

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  • 文明と接触したことのない原住民「イゾラド」を初めて撮影したNスペがすごいことに!  | 国分拓ディレクター・独占インタビュー

    国分拓ディレクター・独占インタビュー 文明と接触したことのない原住民「イゾラド」を初めて撮影したNスペがすごいことに! すさまじいドキュメンタリーが放送された。 文明社会と接触したことがない「原初の人々」が、いまだにアマゾン川の奥地にいる。アマゾン源流域、ブラジルとペルーの国境地帯にいるという彼らは、部族名も言語も人数もわからない。「隔絶された人々」という意味の「イゾラド」と呼ばれる謎の先住民族である。 いま、そのイゾラドの目撃情報が相次いでいる。森に猟に入った若者が弓矢で腹を射抜かれた。川辺で遊んでいた少女の足元に数の矢が飛んできた。イゾラドの集団にとり囲まれた村からSOSが発信された……。 なぜ彼らは突如として、文明社会の領域に姿を現すようになったのか。 2016年8月7日に放送された「NHKスペシャル 大アマゾン 最後の秘境」の第4集「最後のイゾラド 森の果て 未知の人々」は、「ヤ

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  • 住民国籍10ヵ国以上! 難民と共に暮らすことを選んだ日本の「超・多国籍団地」を訪ねて | クーリエ・ジャポン

    神奈川県にある県営住宅「いちょう団地」は、80年代からインドシナ難民が移り住み、現在、住民の4分の1を外国人が占めるという。さまざまな問題や軋轢を抱えながらも、彼らを共生へと導いたものは何だったのか? 教室のドアを開けると、ホワイトボードに目を奪われた。 一面、今年の卒業生からの手書きのメッセージで埋め尽くされていたからだ。翌日に卒業式を控え、日語の授業を受けていた外国籍の児童たちが、担当教諭の菊池聡(48)に向けて書いたものだった。 「先生のおかげで、日語が話せるようになりました」「菊池先生のことは一生忘れません」といった感謝の言葉をカメラに収めてから、菊池は2015年度、最後の授業を始めた。 横浜市立飯田北いちょう小学校は、2014年度に横浜市の泉区にあった旧いちょう小学校と、旧飯田北小学校とが統合して開校した。 この小学校では、児童もしくは親が外国籍を保有するなど、外国にかかわり

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