いたずらで押されることが多い火災報知機のボタンを天井に設置したところ、誤報が0件に――。マンション管理会社の定礎エステートが繰り出した「奇策」に注目が集まっている。 火災報知機はマンション居住者に火災を知らせる重要な役割を果たしているが、同社が管理する物件では、非常ベルが鳴った全体件数の99%以上はいたずらによる「誤報」。大音量でベルが鳴り響くと、居住者や近隣住民の迷惑になることから、いたずらの防止は大きな課題だった。 減らないいたずらに業を煮やした同社は、簡単にボタンを押せないよう、今年4月から管理する全物件で報知機の設置場所を高さ2.5メートルの天井に変更した。悪ふざけ程度の生半可な気持ちで押すことは難しいが、本当の火事に直面して火事場の馬鹿力を発揮したときだけ、筋力のリミッターが外れてジャンプが届く絶妙な高さだったことが奏功し、今のところ誤報はゼロ。この2カ月間で非常ベルが鳴った63
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