空母に艦載機が着艦するのは、極端に短い滑走距離や強制停止の方法、機体およびパイロットに対する急停止の衝撃などから「制御された墜落」ともいわれ、意外と強引な部分も見られます。 巨大空母の飛行甲板も飛行場としては極小 空母における飛行機の運用は、一般的に空母から飛び立つ「発艦」よりも、空母に降りる「着艦」の方が難しいといわれます。 拡大画像 原子力空母「ハリー・S・トルーマン」に着艦するFA-18C「ホーネット」戦闘機。機体尾部に垂れ、火花を散らしているのがアレスティングフック(画像:アメリカ海軍)。 特にV-22「オスプレイ」や「ハリアー」戦闘機などのようなVTOL(垂直離着陸)機ではない通常の艦載機の場合は、洋上で揺れ動いている空母の飛行甲板にピンポイントで降り、短距離で止まらなければならないため、難易度はVTOL機やヘリコプターとは段違いといえるでしょう。アメリカ海軍の空母を例に、空母側