■「客離れ」招く懸念も ゲームセンター運営会社が、ゲーム料金の値上げに向けた動きを進めている。ゲームセンターの店舗数が増えすぎたため、過当競争に陥っていたところに昨秋以降の世界同時不況が直撃。タイトーやセガなどゲームセンター運営を手掛けるアミューズメント企業の業績が悪化しているからだ。生き残りを懸けて値上げに踏み切る構えだが、実施すれば客離れを招く懸念もあり、根本的な立て直し策になるかは不透明だ。 スクウェア・エニックス・ホールディングス(HD)傘下でゲームセンター運営を手掛けるタイトーは、渋谷店(東京都渋谷区)など首都圏の3店舗で、2月からゲーム料金を試験的に引き上げた。100円のゲームは120円、200円は240円と、これまで「100円玉ビジネス」と言われていたゲームセンターで10円単位の値上げを行った。渋谷店のスタッフは「来店客からは不満の声などは聞かない。(値上げは)受け入れら