幼い子ども4人を含む4世代9人が暮らす山あいの民家が、またたく間に炎に包まれた。福島県小野町で21日深夜に起き、焼け跡から7人の遺体が見つかった火災。仲むつまじい一家を知る近所の人たちは、なすすべもなく立ち尽くした。 「火事だ、孫が燃えちゃう」 午後11時ごろ、塩田恒美(つねよし)さん(61)の隣の家に暮らす建築業、会田正夫さん(70)宅に塩田さんの妻(57)がバスタオル姿で駆け込んできた。両手は血だらけだった。 会田さんは娘に119番通報を頼み、寝間着を着替えて外に出た。火は塩田さん宅の1階から2階まで迫り、「バーン」「ドーン」という音がしていた。 塩田さんの妻からは、足が不自由な塩田さんを風呂に入れて浴室を出たところ、寝室から火の手が上がっており、窓ガラスを割って出てきたと聞いた。塩田さんの妻はその後、救急車で病院に運ばれた。 会田さんは「数分で火が燃え広がり、本当に怖かった」と話した
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