アンティークやレトロ家具のなかには、表面のニスがへたってしまいつやを失ったものや、細かくひび割れているものをよく見かけます。塗装後すでに50年以上経過しているのでしょうから、それもしかたがないことかもしれません。 このマガジンラックもかつてはそうでした。京都にアンティーク雑貨を物色に行った際、ショップ近くのリサイクル店で偶然見つけたものです。700円くらいで購入しました。店先に無造作に置かれていたそれは、全体にニスが細かにひび割れて、まるで干からびた油アゲのような色合い。しかもところどころ醜い水染み痕もあり、網部分の木のパーツのいくつかは外れかけていました。家に持ち帰りさっそく補修をすることに。外れかけたパーツは一度とりはずしてしまって、木工ボンドで再接着。はみ出したボンドは濡れぞうきんできれいに拭き取ります。全体を水拭き乾燥後、数日前に東急ハンズで購入した、蜜ロウとオレンジオイルを原料に