北九州という土地が生んだ凧名人 まごじ凧 写真は、福岡県北部、北九州戸畑にある孫次凧の「セミ凧」です。まごじ凧とは、現在ではカイトハウスまごじを経営する竹内義博さんと妻の日出子さんが作り出す凧のことを言います。なぜ「孫次凧」と呼ばれるようになったかというと、義博さんの祖父、竹内孫次さんの名前に由来しているそうです。竹内孫次さん は、もともとは家業であった米屋を手伝う傍で凧作りをしていましたが、それがよく揚がると評判になり、いつしか「孫次凧」と呼ばれるようになったそうで す。北九州は骨組みの材料となる竹に恵まれ、また、冬には季節風が強く吹くことから、凧作り名人や凧揚げの達人が多くいたそうです。そうして競い合ってい るうちに、精度の高い凧が作られるようになりました。いい材料と、適した環境、良きライバルに恵まれたことで、全国的にも珍しく、本人の名前がついた凧が 作られるようになったんですね。今で