日本カメラ財団であった古写真を読み解くという催しに出て、驚いた。200人くらいは入るホールがほぼ満員なのだ。大半はお年寄りだったが、中に若い男女の姿もある。明治から大正期の銀座、京橋から築地にかけての写真を、現在の様子を念頭に置きながら、解説するという趣向である。何でそんなものに? 自分もそこにいるのを棚にあげて、不思議でならなかった。 これが人物写真となれば、何のだれ兵衛がどこでどんな場面で撮ったとか、一緒に写っているだれそれとのいわく因縁だとか、時代背景がどうだとか、専門家の解説も必要かもしれない。だが、町の風景ならだれが見たって一目瞭然だろうーーそう思っていたのだが、違った。古写真の見方にもいろいろあるものだと感心もし、また解説はそれなりに面白かった。 ◆中岡慎太郎はなぜ笑っているのか ただ、これらの写真がどんな機材を使ってどう撮られたのか、そこに関心のある人は、わたし以外にはいない
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