もものけ姫
人間の感覚は思う以上に正確で優秀だが、苦手分野ももちろんある。 そのひとつが頻度や確率を取り扱うことである。 したがって確率計算は、常識や日常感覚から外れることが多い。だからこそ確率は有益である。 以下では、問題自体に実用の含みはないが、常識や日常感覚との齟齬の大きさが啓発的だ(=びっくりすると忘れにくい)と思われるものを紹介する。 考えるのは、この記事のタイトルに掲げた「クレオパトラの最後の吐息の一部を今あなたが吸い込む確率」である。 我々は、ラプラスの魔ほども全知ではないから、推測するにはいくつかの仮定をおかなくてはならない。 クレオパトラと我々を隔てる2千年余りの月日は、彼女の吐息に含まれる分子が大気全体に拡散するには十分な長さであり、しかしまたそれら分子が消えたり地球外に出て行くほどには長くない、と考えよう。 こうしておくと、問題は、たくさんの(たとえば100個)玉の中に数個(たと
Q8:毎日、テレビなどで「大気中の放射線量は毎時○○マイクロシーベルトです」と言っていますが、どういう意味なのでしょうか。今でも放射性物質は空気中に漂っているのでしょうか。 回答 今も、放射性物質が空気中を漂っているのかどうか、本当はどうなのでしょう。結論を先に言いますと、福島原発事故に由来する放射性物質は、今は空気中にはありません。 福島第一原発の爆発で空気中に飛び散った塵状の放射性物質は、風で各地に流された後、雨や雪で洗い落とされて地上に降り、その場で放射線を出しているのです。 その証拠に、福島県内にある3,000台以上の放射線の自動計測器は、どこも時間的に変化せず、ほぼ一定の値を示しています。(もし空気中に放射性物質があれば、空気は動いていますので、放射線量は大きく変化します。)また、大気中の放射性物質を調べても、ほとんど検出されません。 放射線の話をする時に、「放射性物質」や「放射
日本の司法が初めて「海賊版サイト『漫画村』は違法なのか」を判断する裁判が、10月26日、東京地裁で判決を迎える予定でしたが、想定外の理由で判決の言い渡しが延期されました。 東京地裁が4月16日に受理した訴状 漫画家のたまきちひろさん(著書に『人生リセット留学。』、ドラマ化された『Walkin' Butterfly』など)が、「漫画村」にサーバを提供していた米Cloudflareに対し、運営者情報等の開示を求めている本訴訟(関連記事)。 閉鎖状態となっている「漫画村」 たまきさんの作品が無断掲載されていたことを示す証拠など 4月16日に東京地方裁判所が訴状を受理した後は、裁判所からの正式な海外送達には時間がかかるため、たまきさんの代理人を務める東京フレックス法律事務所の中島博之弁護士からの英訳の訴状・証拠書類(アクセスログ等の漫画村の情報の保全請求も含む)が5月14日に米Cloudflare
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