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  • 校外にも打って出てゆく高校司書奮戦記 - 29Lib 分館

    木下通子『読みたい心に火をつけろ!:学校図書館大活用術』岩波ジュニア新書, 岩波書店, 2017 師走の献御礼および懺悔シリーズの第二弾。このも夏にはすでに頂戴していて、絵葉書と缶バッジとポスターまでおまけにもらっておきながら、長期間放置しておりました。どうもすいません。今週木曜、僕の講義にゲスト講師として来ていただくということを思い出して、あわててエントリをおこした次第。 著者は埼玉県の高校司書で、現在は春日部女子高に勤務している。書の1章では高校図書室での体験や工夫を伝えているが、2章以降はその経験が図書室の外へと広がっていく。ビブリオバトルやら図書館フェスの開催やら推薦図書リストの発行やら、とてもパワフルである。とはいえ悲壮感は無くて楽しそうなところがいいところ。近年、埼玉県の県レベルでの司書職募集(今年は二桁の人数‼)を見かけることがあったが、これも著者の活動の賜物だったとは

    校外にも打って出てゆく高校司書奮戦記 - 29Lib 分館
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    trclibgw 2017/12/15
  • 川口・金澤論文「公共図書館によるクラウディングアウト効果と公共貸与権」について - 29Lib 分館

    図書館関係者の間で話題となっている川口・金澤論文1)を読んでみた。まず「やっと出たか、図書館所蔵と新刊売上の負の相関」というのが第一印象。図書館関係者の間では十年前から論争があったけれども、小規模なデータを使った議論が多くて決定打が無かった。今年になって、経済学者の浅井澄子(明治大学)と貫名貴洋(広島経済大学)がそれぞれ関連する論考2)3)を発表していて、図書館の貸出と売上の低下の間の因果関係を否定していた。「やはり図書館の影響はないのかな」と関係者──僕も含めて──も思い始めていたところだった。それが年末に出たこの論文で覆されたわけで、その衝撃は大きい。 浅井・貫名ともにタイトル間の違いを考慮しないマクロデータを使っての検証だったが、川口・金澤論文は、個別のタイトルの所蔵数と販売冊数を突き合わせるという、ミクロデータを使っての検証である。2017年の4月から7月の毎月の、自治体単位での所

    川口・金澤論文「公共図書館によるクラウディングアウト効果と公共貸与権」について - 29Lib 分館
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    trclibgw 2017/12/14
  • 生産的な人たちの図書館利用を可視化するインタビュー集 - 29Lib 分館

    岡部晋典『才能を引き出した情報空間:トップランナーの図書館活用術』勉誠出版, 2017. 献御礼。というか、もらっておいてお礼の連絡もせず四カ月も放置していてすいません。以前、著者と会う機会があったときに書の企画を聞かせてもらったことがあるのだが、同席した知人は「図書館の理解者による図書館礼賛じゃないの?」とその意義に否定的だった、著者を目の前にして。僕らのように量的研究をやっていると「個人のエピソード」に対して懐疑的になってしまうというところはある。だが、著者による終章によれば、このような質的調査に挑んだのは「敢えて」とのこと。 読んでみると単純な図書館礼賛ではないことがわかる。結果として図書館を肯定する発言は多くなっているものの、まずは著者の言う「トップランナー」たちがどのように知的な経験を積んできたか、キャリアを形成する上でどのように情報収集してきたかを明るみにするというコン

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    trclibgw 2017/12/13
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