ブックマーク / books.j-cast.com (6)

  • 「死」を予言された主人公は運命を変えられるか 『この冬、いなくなる君へ』 | BOOKウォッチ

    屋大賞」は知っていた。「全国書店員が選んだ いちばん! 売りたい」であり、知名度も高い。一方で「静岡書店大賞(SST)」は知らなかった。昨年(2019年)12月に発表された「第8回静岡書店大賞(SST)」は、県内の書店員・図書館員計721人が数万タイトルの書籍から6作品を選んだという。 「静岡県独自のベストセラーを生むと同時に、多くの読者が書店に足を運び、静岡書店大賞フェアのを手にとっていただくことを願うとともに、県の読書推進活動の一助とならんことを期待します」(「静岡書店大賞」サイトより) 出版不況であろうとも、全国規模でなくとも、書籍をより多くの人の手に届ける活動がこうして地道に行われていることを知り、嬉しくなった。なお、対象は2019年8月末までの一年間に刊行された国内作品(児童書は翻訳作含む)。また、一般読者から受賞作の感想を募集する「読者レビューコンテスト」も行われたと

    「死」を予言された主人公は運命を変えられるか 『この冬、いなくなる君へ』 | BOOKウォッチ
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    trclibgw 2020/01/17
    “この冬、いなくなる君へ”
  • 回転寿司は15分後に捨てられている! 『大量廃棄社会』 | BOOKウォッチ

    書『大量廃棄社会』(光文社新書)は今年(2019年)4月の刊。図書館では今も順番待ちになっている。いわゆるロングセラーだ。「アパレルとコンビニの不都合な真実」という副題からも分かるように、きわめて身近な問題を扱っている。朝日新聞の女性記者、仲村和代さんと藤田さつきさんの共著だ。 「保育園落ちた日死ね!!!」が反響 書の大きな特徴は、冒頭の仲村さんによる長い「まえがき」。なぜこのテーマに関わることになったのか、詳しく書かれている。 一般に新聞記者は、記者クラブに属している。当局の発表ネタを扱ったり、政治家や官僚、あるいは捜査関係者などにい込んだりしながら記事を書く。程度の差はあれ、恒常的な取材相手と人間関係を築き、ふところに入ることが要求される。 仲村さんも地方支局でそういう取材を経験してきた。しかし、人見知りするタイプということもあり、取材先から特ダネを入手するということが得手でな

    回転寿司は15分後に捨てられている! 『大量廃棄社会』 | BOOKウォッチ
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    trclibgw 2019/12/02
    “大量廃棄社会 サブタイトルアパレルとコンビニの不都合な真実”
  • 妖怪ばかり訪れる「新宿本姫図書館」 『新宿もののけ図書館利用案内』 | BOOKウォッチ

    「この図書館は、人間でない方でも、だれでもご利用いただけます。借りたを返す際には、必ず別のを一冊添えて返すこと」――。 峰守ひろかずさんの書『新宿もののけ図書館利用案内』(メゾン文庫)の舞台は、そんな怪しい利用案内を掲げる「新宿図書館」。「人間でない方」つまり妖怪ばかり訪れる。個性豊かな妖怪たちは、新宿の伝承がベースになっているという。 実在の資料を参考に 著者の峰守ひろかずさんは、電撃小説大賞<大賞>受賞作『ほうかご百物語』で2008年にデビュー。滋賀県在住。 峰守さんは、書で引用・言及した怪談について「実在の資料を参考にしていますが、一部のみの引用や意図的な解釈を行っている箇所もあります。作中の説明をそのまま信じられませんようお願いいたします」と注記している。この前提に立った上で、「新宿図書館」と主人公に関係する伝承を紹介しよう。 ・舟町(ふなまち)の姫(ほんひめ)伝

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    trclibgw 2019/11/01
  • 「水道民営化」と「図書館民営化」の恐るべき類似 『公共図書館運営の新たな動向』 | BOOKウォッチ

    公立図書館に関しては近年、いろいろな動きがある。東京都練馬区で2018年12月、区立図書館の運営を民間に任せるかどうかをめぐり、区教育委員会と図書館司書の組合が対立、ストライキ突入寸前というニュースも流れた。J-CASTでも報じた。 利用者にとっても他人事ではない。そのあたりもふくめて、近年の様々な動きを専門の研究者が丁寧にまとめたのが書『公共図書館運営の新たな動向』(勉誠出版)だ。 民間参入で揺れる 練馬区で問題になった民間委託については、書で概況がつかめる。2003年、地方自治法の改正で公の施設に指定管理者制度が導入された。16年の統計によると、都道府県の図書館の11%、指定都市では22%、市区町村では16%でこの制度が導入されている。類似施設の文化会館が90~50%、博物館が50~27%に比べるとまだ低い。図書館については「増加傾向にあるものの伸びは緩やか」であり、「慎重な姿勢が

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    trclibgw 2019/01/10
  • あのベストセラー手がけた敏腕編集者はなぜ2年で自分の出版社をつぶしたのか? 『共犯者』 | J-CAST BOOKウォッチ

    表紙に自分の目をさらした写真。書『共犯者』(駒草出版)の著者、芝田暁(あきら)さんは、エンターテインメント系の伝説的な編集者だ。二十数年前、文化記者時代に評者は幻冬舎の編集者だった芝田さんからの売り込みを受けた。その時の印象は今でも残っている。持ってきたのは梁石日(ヤンソギル)の『血と骨』。その後ミリオンセラーとなり、ビートたけし主演で映画化(2004年)もされた。梁の実父をモデルにした強烈な作品だが、書を読み、が生まれるまでに芝田さんが尋常でなくかかわっていることを知った。 伝説の編集者のちょっと早い自伝 編集者は黒子であるべきと表に出ない人もいるが、編集者が書いたは実はかなり多い。その中でも書は自伝的内容が濃厚なのが異色と言えよう。「芝田」と聞いてマルクス主義者で哲学者の芝田進午を思い浮かべた人もいるだろう。芝田さんはその息子である。自宅から1分の早稲田大学第一文学部を卒業

    あのベストセラー手がけた敏腕編集者はなぜ2年で自分の出版社をつぶしたのか? 『共犯者』 | J-CAST BOOKウォッチ
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    trclibgw 2018/11/20
  • 国会図書館で本が借りられるのはいつの日か 『図書館のこれまでとこれから』 | BOOKウォッチ

    仕事の関係もあって、図書館をよく利用する。大変お世話になっている。不満がないわけではないが、お世話になっているから言わない。むしろ、図書館は大変だなと、ご同情申し上げたい気分だ。 はたして図書館の専門家はどう考えているのか。たまたま図書館で、『図書館のこれまでとこれから』というを見つけた。 いろんな問い合わせがある 著者の大串夏身さんは1948年生まれ。東京都の中央図書館で73年から20年間、司書をつとめ、その後は大学の教員として20数年間、図書館情報学を講じてきた。これまでにも関連を多数出しており、いわば業界のエキスパートだ。 現場にいたときは、利用者からの問い合わせに答えるレファレンスサービスの担当が長かった。貸し出しサービスなどの窓口係は短期間しかやっていない。したがって書の内容も「図書館で調べる」ことが軸になっている。大串さん自身、「人間の知的な創造物を収集して提供する図書館

    国会図書館で本が借りられるのはいつの日か 『図書館のこれまでとこれから』 | BOOKウォッチ
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    trclibgw 2018/01/05
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