「本屋大賞」は知っていた。「全国書店員が選んだ いちばん! 売りたい本」であり、知名度も高い。一方で「静岡書店大賞(SST)」は知らなかった。昨年(2019年)12月に発表された「第8回静岡書店大賞(SST)」は、県内の書店員・図書館員計721人が数万タイトルの書籍から6作品を選んだという。 「静岡県独自のベストセラーを生むと同時に、多くの読者が書店に足を運び、静岡書店大賞フェアの本を手にとっていただくことを願うとともに、本県の読書推進活動の一助とならんことを期待します」(「静岡書店大賞」サイトより) 出版不況であろうとも、全国規模でなくとも、書籍をより多くの人の手に届ける活動がこうして地道に行われていることを知り、嬉しくなった。なお、対象は2019年8月末までの一年間に刊行された国内作品(児童書は翻訳作含む)。また、一般読者から受賞作の感想を募集する「読者レビューコンテスト」も行われたと