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  • 『青の歴史』ミシェル・パストゥロー(筑摩書房) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG

    →紀伊國屋書店で購入 「青だけでなく、西洋における色彩の歴史」 西洋の絵画における青というと、すぐにフェルメールを思い出したりするが、ぼくたちが簡単に考える色一つにも長い歴史があることを教えてくれる興味深い書物だ。西洋の歴史においては長い間、色材の「三原色」が黄色、マゼンタ、シアンであることは知られていなかった。色の位置は構造的に決まっていたのであり、赤、白、黒が基的な三つの色だった。 赤とは染めた色であり、白とは染めていない清純な色であり、黒とは染めてなくて汚れた色だというのが基的な考え方だったのだ。デュメジルの西洋社会の三つの原則もこの色の規則で表現できるくらいであり「中世盛期まで、色に基づくすべての社会規範と表象体系の大半がそれを中心して組織されていた」(13)のである。構造主義の理論と同じ形で色の表象体系も決定されていたのは興味深い。 ところでキリスト教においても色は重要な問題

    『青の歴史』ミシェル・パストゥロー(筑摩書房) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG
    tredue
    tredue 2006/02/20
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  • 『赤ちゃんが教室にきたよ』星川ひろ子・写真 寺田清美・文 鈴木良東・文(岩崎書店) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG

    →紀伊國屋書店で購入 娘が産まれて、小学校へ2ヶ月おきに1年間連れて行った。 幼子をエネルギーのかたまりのような小学生の中に連れて行くのは、 最初は勇気のいることだった。 しかし、絶対に必要な活動だと確信したので、協力することにした。 これは、子どもを産んだ母親にしかできない仕事だと思ったからだ。 多くの母親が出産後、仕事を辞めて家庭で子育てをする。 社会から取り残されたような気持で毎日暮らす女性も少なくない。 でも、こうして地域に、社会に還元できる活動があるよ、そんなメッセージを伝えたい。 今、いのちの輝きををこどもたちと共にわかちあう、 こんなすばらしい仕事があるだろうか? 2歳になった娘をつれて、できあがったの記念に小学生達に会いにいった。 久しぶりに抱っこしてみる?と声を掛けておずおずと手をさしのべてきた男の子は、 2年前に教わった赤ちゃんの抱き方をちゃんと覚えていて、赤ちゃん抱

    『赤ちゃんが教室にきたよ』星川ひろ子・写真 寺田清美・文 鈴木良東・文(岩崎書店) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG
  • 『人は皆「自分だけは死なない」と思っている』山村武彦(宝島社) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG

  • 『芸術と貨幣』マーク・シェル(みすず書房) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG

    →紀伊國屋書店で購入 「貨幣と芸術、貨幣とキリスト教の親密な関係」 芸術に描かれた貨幣というと、ついティツィアーノの描いたダナエの裸体にふりそそぐ金貨を思いだすが、絵画だけにかぎってみても、貨幣はさまざまに異なる顔で登場していることに驚かされる。 シェルの『芸術と貨幣』は、西洋のギリシア、ユダヤ教、キリスト教の伝統のうちで、さまざまな芸術作品に登場する貨幣について考察する書物だが、たんにそれだけにかぎらない。貨幣はキリスト教の「根」のところにすみついていて、多様なアレゴリーの「種」となっていることを教えてくれる。 キリスト教においては、三位一体の理論のもとで父と子と聖霊が同じものでありながら、ペルソナ(仮面)を変えて登場する。イエスは人であると同時に神でもある。人という現実の姿をとりながら、実は神という観念的なものの具現したものである。貨幣もまた、たとえば金属という現実の物質でありながら、

    『芸術と貨幣』マーク・シェル(みすず書房) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG
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    tredue 2005/10/31
  • 『いま、この研究がおもしろい』岩波書店編集部編(岩波ジュニア新書) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG

    →紀伊國屋書店で購入 書評は、早瀬晋三著『歴史空間としての海域を歩く』または『未来と対話する歴史』(ともに法政大学出版局、2008年)に所収されています。 テレビや新聞の「子どもニュース」を見たり読んだりすると、ハッとさせられることがある。ものの基がわかっていなかったからである。基がわかり最先端がわからなければ、「子どもニュース」の解説はできないだろう。このジュニア新書についても同じことがいえる。それだけ学ぶことも多いだろうと考え、書を開いた。 書でとりあげられた14人の専門家は、それぞれ自分のしていることを「おもしろい」と感じているから、書の執筆を引き受けたのだろう。その「おもしろい」はなにに支えられているからなのだろうか。まず共通していることは、自分がいちばんになろうとしていることだろう。そして、それが自己満足に終わらず、社会的な評価を得ている。つまり、だれかの役に立ってい

    『いま、この研究がおもしろい』岩波書店編集部編(岩波ジュニア新書) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG
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    tredue 2005/09/27
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