100Mビット/秒超のデータ通信速度を実現する次世代携帯規格「LTE」(long term evolution)が2010年にも実用化される。モバイル環境でこれまでの常識を覆す,FTTHに匹敵する実効速度が実現可能になる。LTEは世界中の多くの携帯電話事業者を巻き込み,事実上の統一規格として世界中を覆う勢いだ。2年後のLTE商用化を見据えた事業者の戦略も見えてきた。 モバイル環境でFTTH並みの100Mビット/秒の速度が2年後にも実現する──。“モバイルFTTH”とも呼べる次世代の携帯電話システム「LTE」(long term evolution)が,早ければ2010年度中に利用できるようになる。 LTEとは,現行のW-CDMAやHSDPAの後継規格のこと。第3世代携帯電話(3G)の標準化団体である3GPPが規格策定を進める。HSDPAが3.5世代(3.5G)と呼ばれるのに対して,LTEは