Prologによる2×3のケースの不可能性定理の自動証明: Gibbard-Satterthwaiteの定理とArrowの定理 2006.3.8 last revision:2007.11.22 犬童健良 関東学園大学経済学部 はじめに ギッバード=サタスウェイトの定理(Gibbard(1973), Satterthwaite(1975))は、 経済学・政策科学・倫理学などの分野における基本定理として知られています。 Kenneth J. Arrow やAmartya Sen によって開拓された社会的選択理論 (Arrow, 1963; Sen, 1982; Arrow et al., 2002)における不可能性定理のひとつです。 2人以上のメンバーからなる社会に、 3つ以上の代替案があるとして、人々の選好モデルと社会的選択のルール (社会的選択関数;SCF)が 所定の条件(定義域の非限定