https://www.hakuyo-sha.co.jp/science/security/ 面白かった。タイトル通り歴史をつづった本であり、純粋な技術書というよりは読み物としての性格が強い。具体的なセキュリティインシデントも当然登場するが、その技術背景が詳しく掘り下げられるわけではない。「SQLインジェクション」「カーネル」など、専門家にとっては基本的な用語にも注釈がついているので、むしろ専門外の方でも広く読めるようにした文芸書に近いのかもしれない。ちょっと違う気はするが、『失敗の本質』情報セキュリティ版、みたいな趣だろうか。 歴史の範囲はENIACの誕生から2020年前後までであり、およそ現代における電子計算機の発展の歴史を概観する形になる。複数ユーザが1つのコンピュータを共有するタイムシェアリングシステムの確立、数多のコンピュータがネットワークで接続されたインターネットの誕生、急速に
![『情報セキュリティの敗北史』を読んだ - chroju.dev](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/72818aed0754d93d9f1bd159d1201232a7b9274e/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fog-image.chroju.dev%2F%25E3%2580%258E%25E6%2583%2585%25E5%25A0%25B1%25E3%2582%25BB%25E3%2582%25AD%25E3%2583%25A5%25E3%2583%25AA%25E3%2583%2586%25E3%2582%25A3%25E3%2581%25AE%25E6%2595%2597%25E5%258C%2597%25E5%258F%25B2%25E3%2580%258F%25E3%2582%2592%25E8%25AA%25AD%25E3%2582%2593%25E3%2581%25A0.png%3Ftheme%3Ddark%26md%3D0%26fontSize%3D96px)