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ブックマーク / turntokyo.com (7)

  • 「どうすれば南アジア文化に根ざした音楽を現代のコンテクストの一部として定着させられるか? ということを考えている」サウジアラビア生まれ、パキスタン育ちのアルージ・アフタブが彷徨う都市の闇 | TURN

    「どうすれば南アジア文化に根ざした音楽を現代のコンテクストの一部として定着させられるか? ということを考えている」 サウジアラビア生まれ、パキスタン育ちのアルージ・アフタブが彷徨う都市の闇 アルージ・アフタブはサウジアラビア生まれ、パキスタン育ち、19歳までパキスタンのラホールにいたというシンガー・ソングライター。2022年にリリースされたファースト・アルバム『Vulture Prince』を対象に、64回グラミー賞で最優秀グローバル・ミュージック・パフォーマンス賞を受賞し(新人賞にもノミネート)、たちまち世界的に注目を集める存在になった。そして気が付けば、彼女は老舗レーベルの《Verve》所属アーティストになっている。去年は同じ南アジアにルーツを持つヴィジェイ・アイヤーとシャザード・イスマイリーというアルージよりキャリアのある二人との共同名義で『Love In Exile』をリリースした

    「どうすれば南アジア文化に根ざした音楽を現代のコンテクストの一部として定着させられるか? ということを考えている」サウジアラビア生まれ、パキスタン育ちのアルージ・アフタブが彷徨う都市の闇 | TURN
  • ガスター・デル・ソル『We Have Dozens of Titles』徹底解説 | TURN

    音楽好きなら誰にでも何枚かの「夢のアルバム」があると思うのだが、私にとって「ガスター・デル・ソルのニューアルバム」は、まちがいなく「夢の一枚」だった。実際、過去に何度も想像したことがある。だが「夢」であるからには、けっして実現されることはないだろう、とも思っていたので、作のリリースがアナウンスされた時には、ほんとうに驚いてしまった。 ガスター・デル・ソルは、デヴィッド・グラブスとジム・オルークのデュオ・ユニットである。デヴィッドはアメリカ、イリノイ州シカゴ生まれだが、ケンタッキー州のルイヴィルで10代半ばにしてハードコア・パンク・バンド、スクワロル・バイトのメンバーとして頭角を現した(それ以前にも複数のバンド経験がある)。その後、ワシントンDCに移ってバストロを結成、スティーヴ・アルビニ録音のソリッドなサウンドで注目された。バストロは当時のポスト・ハードコア・シーンの重要バンドのひとつと

    ガスター・デル・ソル『We Have Dozens of Titles』徹底解説 | TURN
  • 連載The future belongs to analogue loyalistsスティーヴ・アルビニに捧げるメモワールVol.1 | TURN

    連載 The future belongs to analogue loyalists スティーヴ・アルビニに捧げるメモワール Vol.1 このGW期間、コロナ禍以降、初めて京都の実家に帰省した。年老いているにも関わらず相変わらず元気な母親と、の3人で家族水入らずの寛いだ日々を過ごしていたのだが、母親一人暮らしの実家の就寝時間はとても早い。5月8日、その日も昼間は比叡山入口近くのラジウム温泉でのんびり過ごし、家で晩御飯をべた後の夜の7時には眠たくなって2階の布団に潜りこんだ。そんな早い時間に寝てしまうと当然のように夜中に目覚めてしまう。案の定、午前1時頃に目が覚め、枕元にあるスマホを手にとって何気なくFacebookを開くとFacebookフレンドの投稿の強烈な一文が目に飛び込んできた。 “R.I.P. Steve Albini” えっ?ちょ、ちょ、ちょっと待ってくれ。何だこれは? 普

    連載The future belongs to analogue loyalistsスティーヴ・アルビニに捧げるメモワールVol.1 | TURN
  • 「教授とは社会を見るまなざし、文化を見るまなざしでつながることができた」後藤正文が語る、社会に生きる人間としての自分と坂本龍一 | TURN

    「教授とは社会を見るまなざし、文化を見るまなざしでつながることができた」 後藤正文が語る、社会に生きる人間としての自分と坂龍一 後藤正文が初めて名名義でのアルバム『Recent Report I』を発表した。ASIAN KUNG-FU GENERATIONでもGotchでもなく、ただ、後藤正文として。だが、その作品を耳にすれば、これを何も纏わない自身の名前で制作する必要があったことに気づくだろう。そのくらいプライヴェートなアルバムであり、現代に生きる個人の想いがそのまま音に反映された作品だ。 ここには歌もなければメロディもない。リズムやビートもない。一般的な概念としてのポップス、ロック的な形式やスタイルもない。自らフィールド・レコーディングを重ねて収集した音のカケラを取り込みながらスタジオに籠ってたった一人で制作したという今作は、強いて言えば、いわゆるドローン作品、あるいはアンビエント

    「教授とは社会を見るまなざし、文化を見るまなざしでつながることができた」後藤正文が語る、社会に生きる人間としての自分と坂本龍一 | TURN
  • 「音楽的発見は時が経つにつれてアーティストとしてのDNAに常に刻み込まれていく」マンチェスターの現在を支える重要人物・レイニー・ミラーに訊く | TURN

    音楽的発見は時が経つにつれてアーティストとしてのDNAに常に刻み込まれていく」 マンチェスターの現在を支える重要人物・レイニー・ミラーに訊く イギリスで最もボヘミアン(型にハマらず自由)な街はどこだかご存知だろうか。それはマンチェスターだと言われており、20年前の《The Guardian》の記事ではあるが、その理由として性的マイノリティの流入数と寛容さ、英国一の特許出願数、民族の多様性が挙げられている。古いデータだが非常に重要で、80年代のアシッド・ハウスや《The Haçienda》などによるクラブ・シーンの勃興以来、その風土を形成したとされており、現在も継承、あるいは発展している。現在のマンチェスター・シーンは《The Warehouse Project》が象徴的に君臨し、新種のドラッグが流通というニュースがあった時には、発生源は大抵ここだ。斜め向かいの存在として、《Soup》や《

    「音楽的発見は時が経つにつれてアーティストとしてのDNAに常に刻み込まれていく」マンチェスターの現在を支える重要人物・レイニー・ミラーに訊く | TURN
  • 初期ビートルズ音楽の魔法のエッセンスがより濃密になった入門編、『赤盤』の新装版 | TURN

    1962年のデビューから1969年の解散以降も、時の洗礼をものともせず今なお世界中で聴き継がれているビートルズの音楽は、それ自体が録音技術の高度化を基にしたポピュラー音楽における創造性の追究と革新への挑戦であったと同時に、音楽の聴取環境の変化の歴史とも軌を一にする。特に60年代前半における「ステレオ盤」は立派なサウンド・システムを自宅に完備するクラシック音楽やジャズの好事家向けとして存在し、ビートルズに熱狂した当時のティーンエイジャーのような一般的なリスナーが夢中になっていたのはモノラル盤の音だった。ビートルズのほとんどの音源もリリース当初からステレオ/モノラル両盤発売されていたものの、1967年ごろまではメンバー自身もモノラル盤を重視していたようだ。 1987年のオリジナル・アルバム初CD化ではデビュー作から4枚目の『Beatles For Sale』まではモノラル、『Help!』以降は

    初期ビートルズ音楽の魔法のエッセンスがより濃密になった入門編、『赤盤』の新装版 | TURN
  • ポップ・シーンをオルタナティヴな表現でハックするNewJeansと奇才ディレクター、ミン・ヒジン | TURN

    2020年代に入り、メインストリームの音楽市場は完全にアメリカからグローバルへと開かれた。2012年、PSYの「江南スタイル」がYouTube経由で世界的ヒット。同時期に、ダディー・ヤンキーを筆頭にグローバルでのレゲトン・ムーヴメントが始まり、「外国語」のポップスを世界が許容し始めた。グローバル化以降のK-POPに限って言えば、フックありきのソングライティングがメソッド化し、「インダストリー・プラント」となった10年間であったが、BTSは今や世界最大のボーイ・バンドとなり、BLACKPINKはコーチェラのヘッドライナーを務めるなど、国家戦略としても促進されてきたこのカルチャーは、大成功と言える形で一つの周期が終わりを迎えたと言っていいだろう。 そんな中、2022年7月にNewJeansは「Attention」のMVと共に文字通り彗星の如くデビュー。BTSも所属する、韓国最大手のレコード会社

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