「どうすれば南アジア文化に根ざした音楽を現代のコンテクストの一部として定着させられるか? ということを考えている」 サウジアラビア生まれ、パキスタン育ちのアルージ・アフタブが彷徨う都市の闇 アルージ・アフタブはサウジアラビア生まれ、パキスタン育ち、19歳までパキスタンのラホールにいたというシンガー・ソングライター。2022年にリリースされたファースト・アルバム『Vulture Prince』を対象に、64回グラミー賞で最優秀グローバル・ミュージック・パフォーマンス賞を受賞し(新人賞にもノミネート)、たちまち世界的に注目を集める存在になった。そして気が付けば、彼女は老舗レーベルの《Verve》所属アーティストになっている。去年は同じ南アジアにルーツを持つヴィジェイ・アイヤーとシャザード・イスマイリーというアルージよりキャリアのある二人との共同名義で『Love In Exile』をリリースした