中国政府に帰国を拒否され、成田空港の制限エリア内の入国審査場前で昨年11月から寝泊まりを続けている中国の人権活動家、馮正虎(ふう・せいこ)さん(55)が22日で滞在80日目を迎える。馮さんは21日、産経新聞の取材に「早く中国に帰り、上海で待つ家族に会いたい」と心境を語った。 中国で民主化、人権活動を続けていた馮さんは昨年2月、中国の公安当局に拘束され、天安門事件20周年にあたる6月4日を過ぎるまで国外に滞在することを条件に釈放された。妹が日本に住む縁で4月に来日。その後、帰国しようとしたが、8回にわたり中国政府に入国を拒否され続けた。 抗議の意思を示すため、入国審査場前のロビーで11月4日から寝泊まりを始めた。店舗や休憩施設などがなく、最初の数日間は水道水で空腹をしのいだ。 馮さんはパソコンからミニブログ「ツイッター」で自身の置かれた状況を発信した。それを見た旅行者や支援者から食料などの差