三百万ほどもらってくれないか。 友人がそう言った。言ったきり、いつもの顔して大きなカップでコーヒーをのんでいるのだった。私は少しひるんで、しかしそれを悟られないよう真顔をつくり、ジョージ・クルーニーか、と返した。それはなんだいと友人が訊くので、お金持ちの俳優が友だちに一億円ずつ配ったんだと説明してやった。 一億円はないなあ。友人はそう言うが、奨学金の繰り上げ返済を終えたと話していたのが少し前だから、あんまり貯金はないと思う。三百万他人にやったら明日からどうするんだよ。そう尋ねると、働く、と彼女は言う。案の定、もらってほしいのは預貯金の全額らしい。私はゆっくりと彼女を諭す。よろしいか、ジョージ・クルーニーだって全財産を手放しているのではない。持っているものをぜんぶ人にやってはいけない。持っているうちのいくらかしか、誰かにやってはいけない。そもそもあんたはろくなものを持っていない。何も持ってい
このネタどっちに書こうかな~と迷ったけれど、オチも中身もない、酒場トークネタなのでこっちに書きますね~。 なんか突然降って湧いたように、在日の問題とかわたしは全然知らない、まったくピンと来ない、と思ったのね。いや絶対色々あるでしょ。あるはずなんだけど、ピンと来ない。知り合いの在日の人には大大大好きな人も大大大嫌いな人もいる。在日だからどうなのか、と言われるとよくわからない。 まぁとりあえず、「在日です」とか最初にアピってくるヤツはウザいけどね。そんな話聞いてねーから。在日太郎とかそういう名前なんか。お前は誰やねんって話やろ、という。 「アスペルガーです」「ADHDです」とか言ってくるヤツもウザいね。知るか。お前は誰やねん。ここにはアタシとアンタしかいないんのよ。そんな外人の名前とか要らんねん。 お前誰やねん、という話をするには、自分の話したってしょうがないのよ。自分のことは自分を語っても話
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く