福岡市中央区の起業支援施設で東京都江東区の情報セキュリティー会社員、岡本顕一郎さん(41)が刺殺された事件で、殺人容疑などで逮捕された福岡市東区の無職、松本英光容疑者(42)が「自分のネットの書き込みをサイト運営会社に通報され恨んでいた。通報したユーザーらを殺害しようと思った」という趣旨の供述をしていることが、捜査関係者への取材で判明した。 福岡県警は、ネット上で他のユーザーへの中傷を繰り返していた松本容疑者が、書き込みを運営会社に通報した複数のユーザーのうち、ブログなどから人物を特定し、行動も確認できた岡本さんを狙ったとみて調べる。 関係者によると、松本容疑者は匿名サイトで他のユーザーを「低能」などと中傷し、ネット上で「低能先生」と揶揄(やゆ)されていた。岡本さんは5月2日、「Hagex(ハゲックス)」のハンドルネームで運営する自身のブログに、「低能先生」の書き込みがあれば運営会社に通報