ふとみた新聞のほんの小さな記事だったが、衝撃は大きかった。 コマツ、大卒技術系の初任給を院卒と同額に上げ 日本の製造業では、専門知識を学んだ理系の修士課程修了者を待遇面で優遇するのが一般的。だが同社は入社後に触れる知識が実際の開発、製造現場でより有効と判断。 工学系の修士課程に付加価値は乏しい、とコマツは判断したということか。短い記事だが、いろいろなことを考えさせられる。 工学の修士教育の質や内容が、企業の現場にすぐに役立つものではなかったということ。 工学系の修士に進学する人材の質に疑問がもたれているということ。 日本の製造業の現場が、まだまだ「現場知」が有効であり、なるべく早く企業内のやり方に触れさせたほうが得だということ。 学部生を早期に囲い込み、汎用性に乏しい企業内ルールを身につけることにより、中国などへの人材流出を防ごうとしているのではないか、ということ。 コマツには社会教育をし