ハノイ市のフードンティエンブオン通りには、白髪抜きサービスの専門店「チャイ」がある。この小さなお店の商売は店員が手でお客の白髪を抜くサービスのみだ。料金は1時間3万ドン(約210円)で、抜いた白髪は黒い紙の上に並べられ、最後にお客が確認できるシステムになっている。 同店オーナーのグエン・アン・ズンさん(27歳)は、大学卒業後に外資系企業に就職、月給800万ドン(約5万7000円)の安定した仕事を投げ打って5カ月前にこの店をオープンさせたばかりだ。仕事を辞めてどの職種で起業するか考えていたとき、いつものように父母の白髪抜きをしていて「これを仕事にしよう」と思いついたという。開店当初は周囲の理解が得られず、広告の掲載を断られるなど苦労したが、現在では客数も増えて経営も安定してきた。 顧客の1人であるホーチミン市在住のホアンさん(37歳)は、出張で同市に来るたびに同店を訪れる。「妻や7歳の子ども
東南部ドンナイ省人民委員会は23日、省内の鉱物資源管理に関する方針を示した公文書を公布した。それによると、省内の鉱物資源供給量が年々減少しているため、大規模建設プロジェクトへの安定的な鉱物資源供給を確保する必要があるとして、新たな鉱物採掘事業は国営企業を優先するとしている。 この決定により、現在鉱物資源の採掘許可を得ている民間企業の活動期間は、既存鉱山の閉山までとなり、新たな鉱山の開拓はできなくなる。これに対し、民間企業の多くは「国営企業を優遇する一方的な措置」と反発している。
我が国の財政がどういう状態になっているか。国民100人に質問すれば、おそらくそのうちの99人は、借金漬けで破綻状態だと答えるだろう。だが、はたして本当にそうなのか。それに関する興味深い発表が6月25日にあった。 それは財務省が発表した 2006年度末における国の債務残高である。それによると、債務残高は、前年比 0.8%増の 834兆円。これは過去最高の額で、国民一人当たりにすると 653万円になる。 これを受けて新聞各紙は一斉に、「また借金が増えた」と厳しい財政事情を書き立てた。朝日新聞は「『ローン地獄』脱出道遠し」という見出しをつけている。なにしろ債務残高は GDP の 1.6倍。税収の 17年分の借金を抱えている計算になる。確かに先進諸国のなかで、こんな国はほかにない。 しかし、債務残高が大きければ財政事情は苦しくて、小さければ財政は好調だという単純な話ではないこともまた事実である。そ
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