著者:トム・ガリー(教養学部附属教養教育開発機構 准教授) 翻訳家・辞書編集者。1957年米国カリフォルニア州生まれ。シカゴ大学で言語学と数学の両修士課程を卒業。1983年から日本に在住。2002~2005年、東京大学大学院理学系研究科化学専攻で「化学英語演習」(Academic English for Chemistry)を担当。現在、教養学部でALESSプログラムのマネージング・ディレクター。
(Inspired by 覚えておきたい、ニセ科学リスト - 妄想科學日報) 1.脳が柔軟な早期のほうが英語学習に適している◆ 1.1. 上のような根拠を述べつつ、小学校に英語を入れたい旨を述べる人がたまにいますが、そう言う人の多くは、脳科学について知識があるわけではありません。伝聞の伝聞を伝聞でしゃべっているだけの場合がほとんどです(このように伝えられるものを「都市伝説」と言います)。◆ 1.2. たまに脳科学の知見を引用する人もいます。大学の英語の先生に多いような気がします。ただし、彼ら彼女らの引用の99%は、エリックレネバーグという研究者による1967年の著作、あるいはペンフィールドとロバーツによる1959年の著作です。ゆうに半世紀近く昔の研究を引っ張ってきているのです。まだ、脳波を測定する方法が十分に整っていなかった時代の研究を根拠に使わなければいけないくらい、英語学習の年齢と
[メモ]いわゆる「英会話文法無用論」について 1. 射程 1.1. 「文法なんか気にしていては英語はしゃべれない」という良くある主張 1.2. 上記の主張は、「バカ言ってるんじゃないよ」と多くの英語教育関係者からは嘲笑の的になっている 1.3. ただ、「文法無用論者」があながち「英会話」について思慮が浅いわけでもない(と思う) 2. 英語の構造解析(英文解釈)について 2.1. 学校英語における英文解釈の伝統的なツール:5文型(SV, SVO, SVC, SVOO, SVOC) 2.1.2. 五文型による英文解釈の「キモ」のひとつは、主語の同定 2.1.3. これは言い換えれば、「動詞」(述部のヘッド)の同定にほかならない 2.1.4. 動詞の同定は、主語が長い文ではより重要になってくる 2.1.4.1. 蛇足ながら、英語の「動詞」の同定は、例えばスペイン語などにくらべて格段に難しい
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