政治は右、経済は左で歴代最長総理になったが… (c)朝日新聞社 「安倍晋三首相と、れいわ新選組の山本太郎代表は、よく似ている」 もし、こんなことを書いたら、「アタマがおかしい」と思われるかもしれない。 安倍首相は、「保守政治家」を自任している。人によっては「右翼」と呼ぶ人もいる。首相に返り咲いてからの7年間、集団的自衛権の行使を一部容認する憲法解釈の変更や、いわゆる共謀罪の創設を含む改正組織的犯罪処罰法の成立などを、次々と実現した。憲法改正を「在任中に成し遂げたい」と強い意欲を示している。 一方、山本代表は、「左翼」だと思われている。昨年4月にれいわ新選組を結党。3カ月後の昨年7月の参院選では、重度身体障害者、性的少数者などのマイノリティーなどを候補者に擁立した。圧倒的な庶民目線のメッセージが国民の支持を集め、一気に2議席を得て、国政政党の代表になった。 2人は、お互いに、真逆の立場にいる