2007.5.19(その3) 森田実の言わねばならぬ[246] 平和・自立・調和の日本をつくるために【166】 香山リカ著『なぜ日本人は劣化したか』(講談社現代新書、07年4月20日刊)が描く「日本民族〈劣化〉のおそるべき現実」を見よ! 「〈劣化した〉としたのは…読解力。想像力。公共力。辛抱力。配慮力。寛容力。ゲーム力。アニメ力。フェミニズム力。リベラル力。身体力。生命力…」(香山リカ、本書「あとがき」より) 香山リカ著『なぜ日本人は劣化したか』は、多くのことを考えさせられるすぐれた著書であり、全国民にとって一読に値する書である。ぜひとも一人でも多くの人が本書を読み、「日本民族の危機」を考えてほしいと思う。 以下、ポイントを列挙する。 《日本人よ、しっかりしろ。日本人よ、だらしがないぞ。こんな声があちこちから聞こえてくる。同時に「昔の日本人はこうじゃなかった」という嘆きも聞こえてくる。