手を抜くことによって、 僕も喜び、 お客も喜び、 そして、 パンは残らなくなった。 「僕は手抜きしてパンを作ります。 そのかわり、 材料は入手できるベストを使います。」 と公言しています。 6年前くらい、 菓子パンを無くしたとはいえ、 数十種類のパンを作っていた頃、 スタッフは最大8名いました。 今より売上はありました。 けれど、 売っても売ってもお金は残らない。 みんな働きまくって頑張ってるから、 ちゃんと給料払ってあげたい。 だったらもっともっと売らないと。 どんどん焼く。 売れるときは売れる。 でも、 残るときは、 どんどん残る。 残るパンにショックを受ける。 がむしゃらに頑張る。 だんだん疲れてくる。 余裕がなくなる。 優しくなくなる。 大切な身近な人にあたってしまう。 俺ってだめだな。と思う。 という状態になっていました。 転機は3年前、 オーストリアのパン屋での研修でした。 朝
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